2017年12月20日

「あいのり Asian Journey」シーズン1 #8「人生を救え!」

あいのり Asian Journey 相関図(#1-8-1)

この日、ドライバーさんの勧めで、日本人にどうしても見てもらいたいところがあると言い、その場所に向かった。

ハト胸「病院やな。」
ウエディング「何で病院なんやろ?」

メンバーがやってきたのは、「ワッチェ慈善病院」
ここには、ミャンマー中の貧しい子供たちが医療を求めてやってくる。
実は、この病院、子供たちの治療費・手術費・交通費がすべて無料。

裕ちゃん「あー、やけどしちゃったんだ。」

9歳の患者さんは、「肘部熱傷瘢痕」。左腕に大やけどの跡が。皮膚が引きつってしまい、肘を曲げる事が出来ない。
ミャンマーでは、地面で火をおこし料理をする家庭が多く、不注意で大やけどをする子供が後を絶たない。

9歳の患者の母親「今日の夜、手術なんです。」
裕ちゃん「今日の夜?」

裕ちゃん「手の指がくっついちゃってるんや。これは小っちゃい時から?」
指がくっついている患者「生まれた時からです。」

中指と薬指がくっついている「合指症」だった。両手ともにくっついていて、生まれてから13年間、不自由な生活をしてきた。

3歳の患者さんは、生まれつき上唇が裂けている、「口唇裂」

3歳の患者の母親「ものを食べるときにこぼれてしまうんです。」

さらに、口をしっかり閉じられないため、発音も不自由。

シャイボーイ「あまり日本じゃ考えられないね。」

実は、このような病気や症状は、日本でも少なくない。生まれてすぐに手術するので、あまり知られていないだけなのだ。医療が発展途上のミャンマーでは、経済的事情もあり、満足な医療が受けられない。

指がくっついている患者「夕方、手術なんだ。」
ハト胸「え、今日? そうなん。まじか。」
ウエディング「大体今日。」
ゆめちん「みんなそうなんや。」

この場に集まっている患者さんは、大体今日が手術の日。
そこに、執刀医がやってきた。

執刀医「こんにちは。この子たちは、今から僕が手術する子供たち。」

手術をするのは、日本人医師、吉岡秀人氏。

吉岡執刀医「僕のやることは、明確なんですよ。その人の人生を助ける事なんです。ライフっているのは、僕の中では、命じゃなくて人生なんですよ。ここへ来る前と去っていくとき、少しでも患者たちの人生がよくなる。それが医療の僕の役目だと思っているわけです。」

人生を救う医療、一人でも多くの子供を救うために、今ではラオスやカンボジアまでその活動を広げ、年間2000人以上の子供を無料で手術している。手術や治療にかかる費用のすべては、その活動に共感する人の寄付とボランティアで賄われている。もちろん、吉岡さんの給料もゼロ。日本での講演や執筆活動で生計を立てている。

吉岡執刀医「今回は、丸5日間・6日間のぐらいの手術で大体120件〜150件くらいの手術をやることになると思いますね。」

吉岡さんの平均睡眠時間は、3時間。この6日間、食事はしない。

吉岡執刀医「感覚を研ぎ澄ます。そのために食を絶って、睡眠時間を減らして、自分の神経をむき出しにしておくというとおかしいですけど。1か月くらい食べないと、自動車で言うと1速から5速にいきなり上がるんですよ。そして5速から1速にカツンとクールダウンできる。そのくらい、集中力が上がるんです。」

手術でミスをしないためには、食べないほうがいい。極限まで自分を追い込み、手術を続ける吉岡さん。共感する人は年々増え続け、今では年間200人の日本人が働いている。

吉岡執刀医「生きるモデルがないんでしょ、今の日本には。がむしゃらに働いている人の姿を見るチャンスが。今の日本はあまりないんですよ、若い人たち。だから、そういう姿を見て、一生懸命やることは、恥ずかしいことではないし、一生懸命やることは、こんなに素晴らしいことなんだ。そういうモデル(医師・看護師)をね、若い人たちの前に、現実として見せていくのが僕の役目ですね。」

日本の若者に、がむしゃらに生きるモデルを生み出すこと、がむしゃらに生きるチャンスを与えること、これも吉岡さんの目的の一つである。

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吉岡さんは、手術の合間の貴重な時間にメンバーを誘ってくれた。

アスカ「そんな手術を続けられるのがすごい。普通に考えたら大変そうで、何でできるんだろうって。」
吉岡執刀医「僕は、僕の人生を豊かにするために生きてる。だからやってる、続いている。だって、自分のためでないことなんて続くか? 親のためにとか子供のためにとか苦労し続けていくなんで出来へんで。でも、自分のためだけに生きれんねん、人間は。苦労し続けることが出来るねん。僕が最も幸せだと思う瞬間、君たちが多分思うのは、患者が治ったりして喜んでるところでしょ? 全然違うねん。全然違うんだよ。たとえば、一流のアスリートが絶対に打てない球もあるわけや、でもそれでも打たなあかんわけ。バッターボックスに立ったからには。でもな、ヒットになるかホームランになるとか、三振になるとか結果の問題やねん。興味はそこにないねん。僕がベストのものを、その中で出来たかどうか、最高のスイングができたかどうかや。ここだけなんだよ。僕の幸せの基準は。だから、みんな、そのように生きたらいいねや。自分の人生が最も豊かになるように。みんなもそうなっていくよ、やがて。一生懸命生きていたらなるねん、みんな。みんな、最後はどっかにたどり着く。そしてそこで僕と同じように生きることになる。」

さらに、話は恋愛へ。

吉岡執刀医自分のことが大切にできるマックスが他人を大切にできるマックスやねん。わかる? 言っていること? 本当に人に喜びを与えたいって思うんやったら、自分が自分のことを大好きになったら、その大好きになった分、人のことを大切にできるようになる。」
ゆめちん「わからない。」
吉岡執刀医「そこがポイントやろ。」
ゆめちん「なれない。」
吉岡執刀医「自分が幸せになりたかったら、人を幸せにするしかない。これ以外の王道はないねん。自分のことを大切にしたかったら、人のことを大切にする。当たり前の王道しかない。もう単純なんやで、単純。もうとにかく自分のことを好きになって、自分のことを好きになったら、他人を同じくらい大切にする。これを両方やらないといけない。そしたら、幸せを運んでくるから。自分のことが本当に好きな人にだけ、ほんとに幸せを運んできてくれるいい出会いを呼んできてくれる。だから、自分のことを好きにならないとあかんねん。」
吉岡執刀医「あらゆることは時間を投下してできないことはほとんどないから。友達もできる、お金も稼げる、そうでしょ? 建物も建てられる、何でもできる。あらゆるものは、時間が形に変えたもの。僕らの人生だけで増やせないのは時間だけやで。だから、この時間をいかに生きるかというのが、すごい大切なわけ。あっという間やで、あっという間。でも、最も後悔少なく生きたいと思う。でしょ? そのためには、行動し続けることや。祖それしかないんだよ。しかも、自分の心の声に従って行動する。自分のことは自分しかわからん。他人にはわからへんから。本質的に失敗は、行動しないことをいうんだよね。」吉岡執刀医「好きな人が出来て、告白するとするじゃない? フラれるじゃない? いい? フラれなかったら、人生動かないんだよ。わかる? 動かへんねん、人生。そこから、告白しないと。だけどフラれたら、次に人間は進んでいけるねん。だから、行動することは、本当、大切なのよ。」

吉岡さんの言葉は、メンバーに響いていた。

吉岡執刀医「じゃあ、みんなも手術していく?」

最後にとんでもないジョーク(?)を残して吉岡さんは手術に向かった。

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夜11時過ぎ、メンバーは、手術室に呼び出された。
そこには、手術着が用意されていた。
手術を手伝ってほしい。自分の姿から、何か感じ取ってほしいという吉岡さんの強い思いがあった。

最初に手伝う患者さんは、指がくっついてしまっている患者さん。
シャイボーイでっぱりんが手伝う。

吉岡執刀医「これガチガチやな、結構皮膚足らんで。」

2本の指を切り離す手術。日本では全身麻酔だが、ミャンマーでは局所麻酔のみ。

吉岡執刀医「ちょっと痛いから、ちょっと我慢してや。」
吉岡執刀医「環境がやっぱり良くないでしょ、どう考えても。麻酔の質も悪い。」
吉岡執刀医「よく見えん。」

ミャンマーでは、電気の供給が不安定なうえ、使える機材も古い。スタッフ総出である限りの光を吉岡執刀医のもとへ。その上、多くは局所麻酔のため、できる限り短時間で終わらせないとならない。

吉岡執刀医「停電もいつ起きるかわからない。重たい麻酔をかければかけるほど事故が起こる可能性があるでしょ? 全身麻酔はかけられるけれども、何か事故が起こった時の対処のモノがないんですよ。」

停電の多いミャンマーでは、人工呼吸器などの便利な装置に頼ることが命取りになることもある。

吉岡執刀医「ライトこっち。」

足りない皮膚は、足の付け根から移植。こうして手術は無事終了。

でっぱりん「色々やばすぎてもう、ただただびっくりだった。泣きたいけど、子供のほうが泣きたいやろうけん。頑張って泣くのを止めた。」

続いて入れ替わりに待っていたのは、9歳の大やけどをした患者さん。
手伝うのは、裕ちゃんアスカ

アスカ「頑張ってね。大丈夫だから。」

爛れてしまった組織を取り除く手術。吉岡執刀医の手元を照らすのは、アスカ

裕ちゃん「うぐっ・・・。」

痛いのか、動き回る患者さん。

アスカ「あとちょっと!」

手術は終わった。

裕ちゃん「僕はパニックになったが、アスカは少年に「大丈夫」と言葉をかけていて、さらに懐中電灯で患部を当てていて、すごいの一言だった。」
アスカ「先生は自分の幸せのために報酬ゼロでこの活動をされているってほんとに考えられない。私も人が喜ぶ事を小さな事からでもやって、自分を好きって言ってもらえるようになりたいと思う。」

最後は、ハト胸ゆめちん。手術するのは、生まれつき上唇が避けてしまっている3歳の患者さん。

裂けてなくなってしまっている唇を新たに作る。細かな技術と経験が必要な手術。これで、新たな顔に生まれ変わることができる。

吉岡執刀医「ただ物理的な命を救うだけが医療の仕事じゃないってことですね。命救われてね、不幸になってる人なんていっぱいいるんですよ。だから、あぁやって治れば結婚して学校に行くし教育も受けれる。恋人も恋愛もできる。全然違う人生になる。それが医療の僕の役目だと思っているわけです。心が救われないと意味がないんですね。」

患者の心を救うため、がむしゃらに生きる、吉岡さんの姿がそこにあった。
この日、最後の手術が終わった。

ハト胸「手術に立ち会ってみて、改めて、さっき話してた言葉の1つ1つがすごくて、時間がすごく大事って言ってたんでそれが見て改めて先生はほんとに時間を大事にしてるし、患者さんの時間も大切にしてやってるんやっていう。いやぁー、考えさせられます、ほんとに。」

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翌日、メンバーは、手術を終えた子供たちを訪ねた。
シャイボーイでっぱりんは、指を切り離した患者さんのもとへ。

シャイボーイ「手は今、痛みはないんですか?」
指を切り離した患者「少し。」
シャイボーイ「あぁそう。あ、痛い。」
でっぱりん「痛いんだ。」
シャイボーイ「痛いのか。」
でっぱりん「麻酔切れて。」

アスカ裕ちゃんは、やけど跡を手術した患者さんのもとへ。

裕ちゃん「寝てるね。」
アスカ「いたいた。かわいい。」
裕ちゃん「起こしちゃった? いいよいいよ、寝てて寝てて。ごめんね起こして、またな。」
アスカ「またね、元気になってね。」
裕ちゃん「バイバイ。」

ゆめちんハト胸は、唇を手術した患者さんのもとへ。

ハト胸「良かった。」
ゆめちん「頑張ったね。」
ハト胸「頑張ったな。」
ハト胸maingalarpar(こんにちは)」
ゆめちん「頑張ったね。」
ハト胸「頑張ったね。」
ゆめちん「よかったね。」

帰りのラブワゴン。決心したメンバーがいた。

ゆめちん「先生の言葉1つ1つに全部納得して・・・、今まで悩んどったのがふっと軽くなった。変えれるやなって。」

一人ラブワゴンへ。

ゆめちん「吉岡先生の話が一番大きかったかな。先生の話を聞いて、絶対したほうがいいって思った。」
ゆめちん「ハト胸に告白します。チケットをください。」
ドライバー「ゆめちん、がんばって。」
ゆめちん「ありがとう。頑張る。」

ゆめちんが人生初の告白に挑む。

(#9に続く)
posted by みやもっつ at 01:00| あいのり Asian Journey